13. 會田先生の遺品について

写真 44

写真 44. 芳子さんからの葉書

写真 45

写真 45. 先生が愛用されたルーペ(布ケースは芳子さんの作品)

長年メダカを飼育された會田先生の紅鉢は雄次さんと芳子さんのご厚意で、名古屋大学の山本先生のところへ 45 個、竹内へ 40 個先生の遺品として贈り頂いた。尚、芳子さんからの 1958(昭和 33)年 2 月 4 日付けの葉書「……紅鉢のこと山本先生にお問い合わせの上御送りします。亦他に何かご入用のものございましたら仰言って下さいませ…」とあり(写真 44  赤線で示した)、翌年(1959) 7 月訪問した折、先生が過ごしておられた居間で、芳子さんから形見として必要なものを持ち帰るよう遺品の数々を持ち出された。これは是非と差し出されたのは、先生が長年メダカの観察に愛用され、最後に竹内の持参したメダカの鱗の写真を見られた時の(DERSSMY ET PARIS と刻印入)でケースの革袋はボロボロニ破れていたが、芳子さんは、わざわざ竹内の為に別に布製の袋を用意して居られた(写真 45)。

その他の遺品では

○ 61 枚に及ぶ手書きの飼育記録。

○ 先生の著書「新撰動物学 下巻」(會田, 1900)

○ 論文別刷り Appendicularia of Japanese Waters] 東京帝国大学紀要 (Aida, 1910)

○ 「めだかの体色の遺伝現象」遺伝学雑誌(會田, 1921)

○ 「メダカの体色遺伝」帝國學士院賞講演録(會田, 1993)

○ Genetics 別刷り 3 編 (Aida, 1921, 1930, 1936)

以上の他、書き写した會田先生の履歴書。

これらの遺品は現在(2019 年現在)竹内が保管している。

/medaka